2017年10月19日(木)  アトピー性皮膚炎

赤ちゃんアトピーは治る?

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赤ちゃんアトピーとは

赤ちゃんの多くは生後まもなく肌荒れを起こす場合もあり、よくある炎症として「①接触性皮膚炎(かぶれ)、②脂漏性皮膚炎、③アトピー性皮膚炎」などがある。

①・②の症状は、生後すぐ起きてもおかしくない乳児湿疹の一種だ。乳児湿疹はほぼ全ての赤ちゃんに現れ、大部分は1歳までに軽快する。また、湿疹がひどくても、アトピーと診断されるには早くて生後約4ヶ月からと言われている。

乳児アトピー性皮膚炎の特徴

  1. 湿疹は、生後1~2ヶ月頃の乳児期・早期より頭部・顔面から見られることが多い。
  2. 湿疹は、顔・体・手足に及ぶことが多く、皮膚症状は、ジュクジュク・全身の乾燥肌・苔セン化(皮膚が厚くなりガサガサした状態)・耳切れなどがみられる。
  3. 卵などの食物に対してアレルギーが出やすい上に、家族にもアトピー・アレルギーなどを持っていることが多い。
  4. 湿疹は回復・悪化を繰り返すが、1才~2才頃に軽快~治癒するケースが多い。

赤ちゃんアトピーの原因

■赤ちゃんの肌質

赤ちゃんの肌はとても薄く、肌バリアの機能も弱い。そのため、乾燥しやすいうえに敏感なため、様々な要因(石けんや汗、食べ物など)に敏感に反応してしまう。

■遺伝

両親のどちらかにアトピー・アレルギー疾患を持つ場合、赤ちゃんの発症率は2倍、両親が両方ともの場合は4倍になる。

■アレルギー

多種多様なアレルゲンがあるため、その中から何がアトピーの引き金になるのかは分からない。しかし、一般的に多く反応するものとして、卵・乳製品・ダニやハウスダストなどだ。また、これらは症状の悪化要因にもなる。

今のところ、はっきりとした原因は解明されていない。そのため上記以外にも、免疫バランスの乱れ・生活環境の変化などいくつもの原因が複雑に絡んで発症していることが考えられ「多因子性疾患」とも言われている。

お母さんの食事が赤ちゃんの肌を作る

「母乳は白い血液」と言われている。そのため、赤ちゃんの身体の基盤が作られる一番大切な時期に、母親から質の良い栄養をもらえない場合、赤ちゃんは健康に育つことができなくなる。

それは、肌の質も悪くしてしまいアトピーを発症しやすくしてしまうのだ。母親の食事は、赤ちゃんも同じものを食べると意識して、健康的な食事を心がけよう。

・季節の野菜や無農薬を使った、添加物を使わないバランスの良い食事(動物性脂肪は極力避ける)
・食品添加物や人工甘味料など科学的なものを避ける(粉ミルクも含む)
・神経質になりすぎてストレスを溜め込まないように、赤ちゃんも母親もリラックスできる環境を作る など

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
常在菌+マウス
本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

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ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

28day

ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

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