2017年6月29日(木)  アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の合併症

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アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌・ウイルス・カビなどが付着した時には感染症やアトピーの合併症を引き起こす可能性が大いにあるのだ。

もし、視力が悪くなった・紅斑が広がる・水いぼ、などといった症状が現れた場合、注意が必要だ。少しでも気になる症状が現れた場合は、担当医に相談しよう。

細菌感染

  • ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)

ブドウ球菌が産生する毒素が大量に産生されることで起こる。乳幼児に多くみられ、発熱・水疱・発赤が現れ、各層の剥離が起こる。

  • 伝染性膿痂疹(とびひ)

小児期までに合併することが多い感染症。まれに思春期以後でも合併する場合もある。傷ついた患部から黄色ブドウ球菌が侵入し、破れやすい水疱をつくる。 その水疱を引っ掻いた手で別の皮膚を掻いて伝染する。

ウイルス感染

  • 伝染性軟属腫(水イボ)

幼小児期に出現するウイルス感染症。光沢のある直径0.5mm~5mm程度の少し紅斑を伴った丘疹だ。半球状の丘疹で頂点に凹みがあり、その部分に黄色調の物質が詰まっている。丘疹から黄色調の芯(この中にウイルスがつまっている)を押し出すと治癒する。

  • 尋常性疣贅(イボ)

イボウイルスが傷ついた皮膚に接触して伝染する。全身皮膚のどの部位にも現れる可能性があり、特に四肢に良く見受けられる。直径1〜5mmまでの丘疹で、表面は硬くてイボ自体にはあまりかゆみはない。

  • カポジ水痘様発疹症(単純ヘルペス)

ヘルペスウイルスの感染症。この感染症は、全年齢層に現れる可能性がある。傷ついた皮膚にヘルペスウイルスが感染することで
発症し、水疱が顔面に現れる。唇の周りや目の周りによく見受けられるため、眼球結膜、角膜への感染を引き起こすことがある。

真菌(カビ)感染

  • 白癬

糸状菌による真菌感染症で、小児期以上に合併する。病巣の中心部に沿って拡大していく円形の紅斑性病巣を形成する。白癬菌はペット・お風呂場・プールなどから感染する。この菌にはステロイドは厳禁。

  • 皮膚カンジダ症

カンジタは人の腸内や口腔内や皮膚にいる常在菌だ。皮膚カンジダ症は主に乳幼児に見受けられ、頸部・腋窩・鼠径部などに湿潤性の紅斑をつくる。夏に頻発し、アトピーの湿疹と間違われることが多い貯め、注意が必要だ。

眼の合併症

  • アレルギー性結膜炎

頻発する合併症。花粉症の目がかゆくなる症状のように、花粉・ハウスダスト・ダニ・化学物質などのアレルゲンが目に付着することで起きる。

  • 白内障

眼の中の水晶体が白く濁った状態で、視力の低下・物がかすんで見える・まぶしい・物が二重に見える・左右の目で見え方が違うなどの症状が現れる。最終的には失明の恐れがある病気だ。

  • 網膜剥離

眼の奥にある網膜がはがれて視力の低下・視野の欠損・物が歪んで見えるなどの症状があり、最悪失明する可能性もある病気だ。白内障を合併している場合は、見つかるのが遅くなるケースが多い。

アレルギーによる合併症

  • strong>アレルギー性鼻炎

主に花粉症で、鼻水・くしゃみ・鼻づまりの症状が現れる。また免疫機能の暴走のため、頭痛・倦怠感・眠気などの症状も伴う。他にも、ダニ・カビ・ペットの毛・ハウスダストなどのアレルギー性鼻炎もあり、この場合は年中いつでも発症する。

  • 気管支喘息

感染症が原因のものとアレルゲンが炎症を起こすアトピー型気管支喘息がある。症状として、気道の粘膜が炎症によって狭くなり、呼吸が困難になる。呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューと鳴る時は喘息の発作が起きている。

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
常在菌+マウス
本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

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ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

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ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

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