2017年9月20日(水)  アトピー性皮膚炎

細菌・乾燥に対する対策はあるのか

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乾燥や細菌に対しての対策や注意すべき点を簡単にまとめてみた。アトピーの症状には個人差があるため、必ずこの方法が合うということはないのだが、担当医と相談しつつ、改善・対策に役立てて欲しい。

乾燥

保湿に重点を置いたケア

冬の時期は特に乾燥するため、朝・晩でしっかりと水分を与える「保水ケア」を行い、その水分を肌に保たせる「保湿ケア」が大切だ。肌の調子を見ながら臨機応変にケア回数や保水・保湿剤の量を調整しよう。

特に、入浴後は肌が乾燥しやすいため、タオルドライ後はすぐにケアをし、乾燥が強い場合は、湯気で湿度がある浴室内で手早くケアを行うことをおすすめする。

生活習慣・食のバランス

喫煙・偏った食事・ストレスなどは、肌に必要な栄養を不足させ、疲労・睡眠不足は血行や肌のターンオーバーを悪くさせるため、出来る限り禁煙・バランスの良い食事・規則正しい生活などを心がけよう。

ジュクジュクタイプの場合

このタイプのアトピーに起きてやすいことだが、湿潤型は常に肌が熱を持った状態で、ジュクジュクと湿った状態だ。

そのため雑菌が繁殖しやすく、バリア機能も壊れてしまいかゆみが起こる。この場合は乾燥から守る意味で、ワセリンなどの保湿剤や油分系のクリームは避けた方が良い。

黄色ブドウ球菌

抗生物質の服用

抗生物質は強力なため、体の内部に存在する黄色ブドウ球菌を一掃できる力を持っている。しかし、1週間以上服用すると黄色ブドウ球菌が耐性化することで抗菌薬が効かなくなる場合がある。

また、抗生物質によって腸内細菌のバランスが崩れ、悪化することで、カンジダ菌が増殖しアトピーなどの症状が悪化する人も多くいる。
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イソジン液の活用

イソジン液は黄色ブドウ球菌や耐性菌を30〜60秒で殺菌すると言われている。感染症に頻繁にかかる・ジュクジュクタイプで黄色ブドウ球菌が繁殖しやすいなどの方に向いている。

ただ、頻繁に活用してしまうと、皮膚の常在菌バランスが崩れてしまい、アトピーを悪化させる場合がある。また、人によってかぶれなどが起こる可能性もあるため、肌の状態を見つつ活用する必要がある。

外用抗菌剤・ステロイド外用薬・酸化亜鉛含有軟膏

外用抗菌薬は切り傷・感染防止などに役立つが、内服薬同様に耐性化に注意が必要だ。また、ステロイド外用薬の適切な使用により、皮疹が軽快すると黄色ブドウ球菌が減少すると言われている。

酸化亜鉛含有軟膏はジュクジュクした部位を乾かす作用があり、酸化亜鉛によって黄色ブドウ球菌の皮膚への定着を抑える。

マラセチア

生活習慣・食のバランス

喫煙・偏った食事・ストレスなどは、肌に悪い。
特に、脂っぽい食べ物・甘い食べ物は毛穴の皮脂の分泌を過剰にしてしまうため、出来る限り禁煙・バランスの良い食事・規則正しい生活などを心がけよう。

ケトコナゾール(ニゾラ―ル)の外用やイトコナゾ―ル(イトリゾール)の内服

抗生剤・ステロイド剤の使用などによって皮脂が増加するため、皮脂が大好きなマラセチアは増加してしまう。そのため、ケトコナゾール(ニゾラ―ル)の外用やイトコナゾ―ル(イトリゾール)の内服などの薬剤が効果的だ。しかし、再発しやすい。

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
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本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

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ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

28day

ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

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