2017年12月14日(木)  アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎に効く温泉

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アトピーの治療で注目されているものがある。それは「温泉治療」だ。
その名の通り、温泉につかることで肌・体質などを根本から改善しようと言う治療だ。しかし、アトピーの症状や温泉の泉質によってアトピーが悪化してしまう場合もあるため、注意が必要だ。

なぜ温泉がアトピーに良いのか

通常、皮膚の表面は弱酸性だ。そのため、酸性よりの泉質がおすすめになる。また、アトピー性皮膚炎の悪化要因として、皮膚表面にある黄色ブドウ球菌の増殖がある。酸性泉は、この黄色ブドウ球菌の殺菌効果にも優れている。

ただし、体質・体調・環境により刺激の強い酸性泉が肌に合わない可能性もあるため、様子を見ながら温泉を活用していこう。

アトピーに効く泉質

泉質によっては、刺激が強すぎて症状が悪化してしまう恐れもある。

一般的にアトピーに効く泉質として、下記があげられる。

硫黄泉・単純温泉・炭酸水素泉・塩化物船泉など

しかしアトピー性皮膚炎は、症状や程度に個人差があるため、これらの泉質が全てのアトピー性皮膚炎の方に良いとは限らない。

そのため、アトピー症状の改善を目的とした温泉湯治療法をされる場合は、独断で判断されずに専門医に相談してから、適切な方法で行うのが無難だろう。

あくまでも温泉湯治療法は自然治癒を導く手段の一つであり、病院治療の補助として活用し、それとともにアレルゲンの排除・食生活・生活習慣の改善を行い、壊れた皮膚のバリア機能を回復させていくことが重要になってくる。

温泉での注意

「温泉なら何でも大丈夫」というわけではない。最も注意が必要なのは、症状が悪化している時期だ。その時期は、高温のお湯で肌に合わない成分に触れてしまうことで、刺激が強すぎて悪化してしまう場合がある。

他にも、塩素濃度が極端に高い泉質は、皮膚の角質を剥がしてしまい悪化させてしまう恐れもあるため、事前に医師に相談することをおすすめする。

  • 温泉療法は、最初の数日の入浴回数は1日1回ほどで様子をみる
  • 身体が慣れだしたら、1日2~3回に増やす
  • 治療目的の湯治期間は、約2~3週間が適当
  • 湯あたりなどの反応が現れた場合、入浴回数を減らして様子をみる
  • 症状や泉質によって、逆に悪化する場合もあるため事前に担当医へ相談する
  • 泉質によっては避けたほうがいい症状(禁忌症)もあるため、利用する温泉施設に確認をとる

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
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本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

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ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

28day

ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

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