2017年9月20日(水)  アトピー性皮膚炎

アトピーの原因は何?

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アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹などが再燃を繰り返しながら慢性的に続く疾患だ。特に乳幼児に多くみられるのだが、近年では大人のアトピーも急増している。

アトピーの原因

はっきりした原因については解明されておらず、体質・環境などの多くの要因が絡まり合っているため、一つに絞り切れないのが現状だ。そのため、原因や症状には個人差があり、症状を悪化させる要因も人それぞれ異なるのだ。

また最近、マラセチア(ピティロスポルム)に対して陽性の方が増加している。マラセチアは、思春期以降の成人の顔・首・上半身の皮膚の脂質分泌が多い場所に住んでいる常在菌(カビ)だ。顔が赤くなる原因の一つが、このマラセチアによる可能性があげられている。

特定の原因とは限らない「多因子性」

  • 肌の悪玉常在菌(黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、コリネバクテリウムなど)
  • 過酸化脂質
  • アレルゲン(食物、カビ、ダニ、ホコリ、花粉、動物など)
  • 大気汚染
  • 生活環境(ストレス、過労、寝不足など)
  • その他の刺激(乾燥、汗、衣類、日用品、洗剤など)
  • 免疫バランスの乱れ

上記の原因以外にも様々な要因はある。そのため、アトピー性皮膚炎は多因子性の疾患と言われているのだ。

皮膚のバリア機能

人間の皮膚に備わっているバリア機能は、主に2つの機能を持っている。

  • 外からの刺激や雑菌などの異物を体内に侵入させない
  • 体内の水分などが漏れないように守る

皮膚は外側から表皮〜真皮〜皮下組織の3層からなり、表皮の一番外側にある「角層」が、このバリア機能を担っている。

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アトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下しているため、角質細胞間を埋めている脂質や水分を保つ天然保湿因子が減ってしまい、その結果、角層バランスが崩れ様々な刺激やアレルゲンが侵入しやすくなる。

アレルゲンが侵入すると、それを攻撃し体外へ追い出そうとする免疫細胞と結びつき、ヒスタミンという物質を出す。このヒスタミンが分泌されることで炎症が起こるのだ。

また、掻き壊しによりバリア機能がさらに低下した皮膚は、ちょっとした刺激でもかゆみが起こりやすいため、さらに掻いてしまい、よりバリア機能が破壊されるという悪循環に陥りやすくなるのだ。
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そのため、肌を搔き壊さない工夫と・肌のバリア機能を改善させるための工夫などが重要になってくるのだ。

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
常在菌+マウス
本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

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ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

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ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

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