2017年9月20日(水)  アトピー性皮膚炎

海水はアトピー性皮膚炎に効果的?

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海水浴がアトピー性皮膚炎の改善に良いという話をよく耳にする。実際に、実感された方も多くいるようだ。

また最近では、海水浴キャンプ療法・海水療法(タラソ・テラピー)や、海水に近い自然塩を用いた治療法を行う医師も増えているそうだ。

しかし、アトピー性皮膚炎の全ての方が海水浴で改善されるわけではないのだ。症状や体質によって、合う合わないがあるそうだ。

海水が良いと言われる理由

海水に含まれるミネラル効果

たとえば、ナトリウムは皮膚であれば弱酸性に保つなどの身体のph(ペーハー)の調整や浸透圧生態機能を整えてくれる。マグネシウムは、血管拡張作用・新陳代謝を活発にしてくれる。これらのミネラル効果は身体機能に欠かせないのだ。

塩分による殺菌・消毒効果

黄色ブドウ球菌が海水によって殺菌されることで、菌が減ることでかゆみも減り症状が改善されるのだ。ただ、注意が必要なのは、長時間紫外線を浴び続ける事は、肌に悪く、虫刺されも悪化の要因になりかねない。

旅行というストレス解消

海水浴で思いきり遊ぶ事でも、ストレスを減らすことができる。海で楽しく泳ぎ、リラックスすることで免疫力が上がるのだ。

海水浴にいくときの注意事項

  • あまり日ざしの強くない午前中や夕方を選ぶか、日陰で休める場所を用意する
  • 浜辺ばかりでなく、頻繁に海水につかる
  • 海水浴後は、必ずシャワーで砂・汗・汚れを念入りに落とす
  • シャワーの後には必ず保湿剤を塗り、宿泊先ではお風呂でしっかりと汚れなどを落とし、十分に保湿する
  • 宿はできれば下見を行い、フローリングであまり古くない建物を選ぶ
  • 海水浴に行く前に、必ず担当医の指導を受ける

海水が合う合わないの症状・体質がある

  • 皮膚の状態が非常に悪い状態で海に入った際に、あまりにも痛みがある場合
  • 紫外線でアトピー症状が悪化しやすい場合
  • カナヅチなどで、海がストレスに感じる場合

上記のほかにも様々な理由は出てくるだろうが、無理のない範囲で海水浴を楽しむことが一番だろう。
また、長時間紫外線を浴びると皮膚がん・シミ・シワなどが出来やすくなる上に、アトピー症状も悪化する可能性もあるため、Tシャツを着て帽子をかぶる、日陰で休憩をとるなどで、上手に肌を守って海水浴をしよう。

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
常在菌+マウス
本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

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ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

28day

ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

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