2017年6月23日(金)  アトピー性皮膚炎

クリームでアトピー性皮膚炎をケア

atopy845


アトピー性皮膚炎にとってスキンケアはとても大切なことだ。そこでケアするためのハンドクリームやボディクリームなどについて調べてみた。

クリームの種類

病院から処方される保湿剤・スキンケア製品はあまり問題はないだろうが、もし市販の製品で購入を考えられる場合は、成分内容を注意しよう。

■ ワセリン

肌のバリア機能を失った肌に非常に有効な薬剤で、皮膚科で処方されることもあるが市販でも売られている。

■ 尿素含有クリーム

優れた保湿作用があるが、症状が酷い場合は、尿素自体が肌に刺激を与える可能性があるため、注意が必要。

■ セラミド配合クリーム

セラミドは角質を構成するために必要な成分のため、皮膚のバリア機能を助けてくれる。市販では様々な製品があるため注意しよう。

アトピー性皮膚炎の症状・体質は一人ひとり異なるため、上記の種類が必ず合うとは言い切れないケースもある。そのため、新しくスキンケア用品を使う場合は、テスターやパッチテストを行おう。

注目されている「シアバター」

シアバターは、アフリカ中央域に生息するシアーバターノキから採った種子の脂肪分のオイルだ。シア脂(あぶら)とも呼ばれており、現地では食用油脂から民間療法として傷や火傷に用いられている。

シアバターは常温で固形なのだが、肌にのせると体温で溶け、ゆっくりと肌に浸透していく。そのため、つけ心地はサラッとして全くベタつかない。シアバターの効果効能で注目すべきは「保湿」だ。そのため、アトピー性皮膚炎・火傷・日焼け止めど、幅広く用いられるのだ。

また、古くから原産地のアフリカで使われ続け、近年でも欧米・日本でも多くの方にも使われているため、肌に対しての安全性やアレルギーの面でも問題があるような報告はないのだ。

< 主な効能 >
血行促進 / 抗酸化作用(アンチエイジング) / 細胞再生作用 / 皮膚軟化作用 / 抗炎症作用(やけど、虫さされなど)

クリームで注意すること

ハンドクリーム、ボディクリームなどで「敏感肌用」「アトピー肌用」と記載がされていても、その成分の何かに反応して炎症を引き起こす可能性もある。製品を選ぶ際には、「合成界面活性剤」「合成成分」「添加物」などが含まれていないかを確認しよう。

また、体質によって油分を多く含んだクリームでも症状を引き起こす場合もあるため、必ずテスターなどでパッチテストなどを行うようにしよう。

アトピー性皮膚炎の根治には2大原因、皮膚改善・腸内改善を同時に行うことが必要

アレルギーやアトピーの原因はこれまで多く語られてきた。遺伝や様々なアレルゲンが大きく影響している説が大半だったが、大人も子どもも過剰な免疫反応とその免疫を刺激する細菌が2大原因である事が有力視されている。

2大原因のひとつは皮膚表在の細菌の「黄色ブドウ球菌」の大量発生

2015年4月21日、慶應医学部とアメリカ国立衛生研究所はアトピー性皮膚炎の原因が皮膚の表面に誰もが持っている「黄色ブドウ球菌」が大量に発生しアレルゲンになっている事を解明した。
常在菌+マウス
本来、皮膚は善玉菌のはたらきにより弱酸性から中酸性であることで黄色ブドウ球菌など「有害菌」の増殖を抑えることができている。また同時に、およそ28日間隔の規則正しいターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち、これら有害菌からの刺激も受けずにいられる。これは、大人も子どもも同じだ。

しかしアトピー性皮膚炎の皮膚は、本来、弱酸性から中酸性にあるべき皮膚が壊れ乾燥し、黄色ブドウ球菌など有害菌が増殖しやすい弱アルカリ性化してしまう。

その結果、有害菌の刺激によりバリア機能が崩壊し、さらにターンオーバーが乱れ、黒い過酸化脂質を沈着させまたかゆみを増幅させるという「悪化サイクル」をたどる事になる。

皮膚自体を改善を早めるには

大人も子どもも改善方法は変わらない。細菌を増殖させにくい弱中酸性クリームでの抗菌・保湿と、28日間隔の規則正しいターンオーバーに戻す為のミトコンドリア活性、黒ずみの原因である過酸化脂質の除去が有効である。

2大原因のもうひとつは腸内の免疫バランスの改善

アトピー性皮膚炎の2大原因のふたつめは、「免疫の異常反応」いわゆるアレルギー反応である。アトピー性皮膚炎の子供が同時に食物アレルギーである事が多い理由もこれである。

免疫は腸内環境と密接な関係がある。腸内の悪玉菌の増殖は腸管免疫のバランスを崩し、腸内表皮反射として皮膚にニキビや吹き出物といった形で現れるのだ。
胃を壊すと肌が荒れる。それと同じだ。

また、腸内環境が悪くなるということはターンオーバーの乱れも招いてしまう。
近年は大手企業がR1やカルピスといった乳酸菌製品を販売しているが、むやみに摂取してもアトピーには逆効果となる場合もある。

老若男女すべてにおいて言えることだが、アトピーというのは免疫が高いことが多く、さらに免疫を高めても免疫過剰になり、悪化してしまうこともあるのだ。アトピーの場合、免疫を高めるのではなく、免疫Th1とTh2のバランスを整える必要がある。

pic51201pic51203

ステロイドなど皮膚のケアをしていてもアトピーが改善しなかったり、一時的に治ってもすぐに再発してしまうのは、この免疫バランスが不安定になってしまっているからなのだ。

アトピー性皮膚炎の2大原因を知り、根治させる為の要点

皮膚改善のために適切な保湿クリームを選ぶ

1、黄色ブドウ球菌対策

細菌の増殖を抑える弱、中酸性のpH値の保湿クリームを使用する。

2、悪化サイクルからの脱却対策

皮膚の改善サイクルを早める為のターンオーバー促進成分のあるもの。

3、かゆみ原因の除去による早期の脱ステロイド対策

黒ずみの原因、抗過酸化脂質作用のあるクリーム。

腸内改善のために適切な乳酸菌を選ぶ

1、免疫力を高める効果を求めない、免疫バランスを整える乳酸菌

インフルエンザ等に有効な類の乳酸菌はアトピーにとっては有効でない場合がある。

2、乳酸菌製品中の数が効果に比例する訳ではない

1袋に○○億個の乳酸菌などの商品も多くあるが、必ずしも菌の数が効果に比例するのではない事を理解しよう。

最後に

  • 皮膚自体をステロイド等で改善しても免疫異常があればまた再発する。
  • 免疫異常があっても皮膚の細菌等のアレルゲンを除去できなければまた再発する。

→ この2点をふまえて、皮膚原因と免疫原因の2つの原因を同時に改善する事が根治への近道となる。

さらに皮膚は、28日間隔の正常なターンオーバーを繰り返すことでバリア機能を保ち健康な状態でいることができる。そのため皮膚改善と腸内改善を28日サイクルでおこない評価することが大切だ。これは、大人から子どもまで性別関係なく言えることなのだ。

そこで注目されているのが「28日皮膚免疫トレーニング」という考え方だ。ターンオーバーの28日周期にそって皮膚改善と腸内改善を同時に目指すという。大人も子どもも全ての方がチャレンジできる。

28day

ステロイド薬は副作用の不安などの指摘はあるが、強度なかゆみを鎮静させるにはやはり有効でもある。

しかし、早期に悪化サイクルから脱却する為にもこの2つの原因を「28日」サイクルで改善していく事が近道だと言えるのだ。

▼あわせて読みたいお薦めの記事

  • アトピー性皮膚炎の写真や画像についてアトピー性皮膚炎の写真や画像について 強烈なかゆみを伴う湿疹を改善・悪化を繰り返しながら慢性化していくアトピー性皮膚炎。この皮膚炎は、原因もはっきりしておらず、完治薬も存在しない。その皮膚炎が、現代では多くの方を悩ま […]

コメントを残す

文字サイズ:

  • アトピー特集

当サイトについて

アトピー性皮膚炎やアレルギーなどに関する一般的な情報から最新情報まで、当サイトのコンテンツをとおして様々な情報を収集していただけます。

お問い合わせ先

シンゲンメディカル株式会社
info@kenko-np.com
お問い合わせはこちらで受け付けております。

PAGE TOP